11年前の、冬の、彼女
訪れたのは東京ディズニーシー。冬季イベント「ハーバーサイド・クリスマス 2005」が開催されていました。
楽しみにしていたのはChristmas Show "MINNIE'S NUTCRACKER"
会場はたくさんのひとで埋め尽くされ満席。私は会場の外から、ショーの開始を待っていました。
Christmas Is
(動画は、YouTubeで見つけたものです)
かわいらしい彼女の歌声から始まる物語。
クリスマスという特別な時に心を躍らせ、その特別な時を特別なひとと過ごすしあわせを夢みる。
30分にも満たない時間の中で、愛するしあわせと不安、彼女のかわいらしさ・すなおさ・いじらしさが、凝縮して濃厚に表現されていました。それまで観た彼女の中で、最も惹きつけられたショーでした。
クリスマスイブ、仲間たちと過ごす時間の合間の「短い出来事」。それはとてもリアルに感じられ、彼女の心情にすっかり同調した私は、園内のショップでミニーマウスとミッキーマウスのぬいぐるみを買って帰りました。
衣装はショーの中盤、終盤で目にすることができる「こんぺいとうの精」と「ナットクラッカーの王子様」
眺めているだけで、彼女の歌声とことばが思い起こされました。
水谷優子さん。
訃報を昨夜に知ってから、驚くというより呆然とした気持ちがあったのだけど、時間を追うごとに存在の大きさがふくらんで、何かしないとつらくなり記事を書きました。