日本の映画
トピック「日本映画」について
何か気楽に書こうと思って 書き始めては全消しを 何日か繰り返している。
なぜか、すごく書きにくい。
映画を観るとき、邦画だから、洋画だから、という区切りで観ていないからなあ……。
ずいぶん前、昔の邦画特集をやっている映画館に行ったことがある。たぶん白黒。
二作品ほど観たのだけど、しょんぼりしてしまった。救われない話だったので。
※以下、覚えている限りの映画の内容アリ※
一本目
零落した身の上のお嬢さんが知り合いのおかみさんの元で働くことになるが、あれこれあってかねてから好き合っていた男性と夫婦になれた。が、引き取ってくれていたおかみさんの手引きで客を取ることになってしまう。もちろん本人は断ったし、どうしても無理なのだと相手にも詫びるが、男性客は無理に襲い掛かる。
で、もう駄目だと生きるのをあきらめ、かんざしを自分のノドに刺して自害。
しかも、よそのお金持ちのお嬢様が彼とあなたが幸せになるためにと借金分のお金を提供してくれると申し出てくれたのに、どうして死んでしまったのか……みたいな主人公のお嬢さん悪くないじゃんよってたかってナンダコレハと後味の悪さにしょんぼり。
二本目
あれこれ(忘れた)で一人の男性に対し彼を想う女性はふたり。ひとりは派手にあれこれ、ひとりは清楚に控えめに。当然彼は後者を想うけれどまたあれこれあって前者と夫婦となることに。それでも控えめ女性は慎ましく相手を思いつづけるのだけど、最後にやっと迎えにきてくれたかと思ったら男性は僧侶となって旅に出るから今生の別れ、よよよ~みたいな「終」で、彼女は名前だけの妻にもなれず本当の妻にもなれず好き合ってずっと耐え忍んで待っていたのになんじゃコレハと男性の彼女の人生に対する意識の低さにしょんぼり。
どちらも、たぶん、演技であるとか、撮り方とか、いいものなのだろうと思うのです。だって上映する作品として選ばれているのだから。
健気な女性の儚い姿を観るものなのかもしれないし。
だけど、どうしてもこの「素直で優しい女性だけが不幸を享受しておしまい」という流れ、救いが無くてやり切れない気持ちになる。
こういうのが、望まれている日本女性なんかなあ。
不幸に耐えて耐えて耐えておとなしくじっと待ってそのまま幸せになれなくても仕方がないからあきらめろ。
やだなあ。
これが、日本なのかなあ。
そう思って、しょんぼりした日本映画の思い出。